レビュー

【デデデデ前章】感想-原作の記憶を消してから見たい

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

3月22日(金)に公開された、浅野いにお原作の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の映画前章を見てきた。
感想の結論としては、かなり面白かったので良かったところや原作を読んだ上で違いを感じたところをまとめていく。

【ネタバレなし】映画全体の感想

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

前章を映画館で観た感想としてはかなり良かった。
話が複雑なことの多い浅野いにお原作のデデデデが映画化と聞いて、見る前はなんとなく不安感を持っていた。
デデデデ原作は過去作の「おやすみプンプン」「虹ヶ原ホログラフ」よりかは、ストーリーが複雑ではないので見やすい作品だと思っている。
ただ、比較して複雑ではないだけで一回読んだだけでは咀嚼しきれないくらいの複雑性はある。
なので映画化するにあたって、話を簡素化しすぎて淡白なものにならないか等の不安感をもっていたが、杞憂だった。デデデデの世界観がそのまま120%で伝わってきて満足感の高い作品だと思った。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=o2cSlvs4xgs

上記引用元インタビューでも語られているが、浅野いにお先生も映画製作にかなり協力していた様子。
ズブの素人目線でも本作はすごく良くできていると思ったので、想像もつかないような苦悩が裏にはあると感じた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

前章は120分とやや長めではあったものの苦に感じるような時間は一切なかった。
原作のかわいいイラストの感じがそのまま動いている楽しさもあるし、テンポもよく劇場内で笑いが起こるようなシーンもあった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

メインキャラの一人である「おんたん」の声優はあのちゃんが担当している。
あのちゃんがやっているラジオが好きで良く聞いているので「あのちゃん」感がちらつくのでは?と見る前は思っていたし序盤は実際ちらついたけど、観終えたあとの感想としてはキャラクターにもあっていて良かったと思う。原作を読んでいる漫画の映像化あるあるとして「脳内イメージの声と声優の声が全然違う」現象があると思うがデデデデに関してはこの現象を感じるところはなかった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

原作を読んでいなくても、というか個人的には原作を読んでいないほうが楽しめる映画だと思うので迷っている人は是非劇場に足を運んでほしい。

以下、ネタバレありのため注意

原作との違いを感じたところ

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=GS73JfU_c0Q

原作と違いを感じたところは一点のみで、映画は原作とストーリーの構成が違う。
原作だと話の核である侵略者のUFOがすでにあるものとして話が進んでいて、UFOが来た時の話は終盤に書かれていた。
一方で映画では冒頭にUFOが地球に訪れるところから始まる。

他にも色々原作とは話の構成が違うシーンが何個かあったが、この変更は個人的にとても良いと思う。
話としてわかりやすくなっていたし、構成が違うだけで話の大筋は変わらないので矛盾等も感じなかった。
本当にすごい。

まとめ

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JqsPrYf5ZYM

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の映画前章は原作を知っていても知らなくても楽しめるとても良い作品だと思う。個人的には原作の記憶飛ばしてから映画を観たいと思うくらいには良い作品なのでおすすめ。

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